教育ITソリューションEXPO~子どもたちにプログラミング教育を~講演レポート
今日は、2016年5月18日(水)~21日(金)にかけて開催されている「教育ITソリューションEXPO」で行われた基調講演のレポートをお届けします。
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日時 :2016年5月18日(水)13時~14時
テーマ :「間違えない達人」から「うねりをつくる人材」へ
~子どもたちにプログラミング教育を~
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講演内容:
◇新しいうねりをつくり出せるリーダーには、3つの力が必要である
・一つの正解を言い当てるのではなく、今までにないアイデア・付加価値を創造する力
・感情や情熱(パッション)を伝える力
・文化的な背景の異なる人達と協業する力(コラボレーション)
調査データから、日本人は失敗を恐れ、新しいことにチャレンジする興味が低いことが分かっている。
「起業に対する興味は、70か国中70位」
「失敗に対する恐怖心は、70か国中2位」
DeNAの新卒採用面接においても、高学歴の学生に質問をした時に「どのような答えをするのが正解なのか」を探してしまう子が多い。
その背景には、現在の教育システムが影響している。高度経済成長の時には、間違いがない正しい答えを導き出し、正確に大量の物を生み出す必要があったためである。
よって、今の日本人には、今までにないアイデア・付加価値を創造する力が足りない。
アメリカのシリコンバレーの小学校では、週1回「Show&Tell」というクラスがあり、自分の誇れる物を見せて(Show)プレゼン(Tell)をする授業がある。
日本人は、家族や親友にしか本音を見せない内向き志向の傾向がある。よって、感情や情熱(パッション)を伝える力を養う機会が圧倒的に足りない。
島国の日本においては、文化的な背景の異なる人達と協業する力(コラボレーション)を養う機会も少ないが、これからのグローバル社会においては、国境に閉じた問題解決はない。できるかできないとで、解決のスピードと成果のインパクトがまったく違う。
◇今の仕事の47%がコンピューターにとって代わられる
AI(人工知能)の進化によって、今後10~20年の間に今の仕事の47%がコンピューターにとって代わられる可能性が高い。デジタルデバイドは、「使えない、使える」から「使える、つくれる」へ変化していく。それによって、今後求められる人材像も変化している。
今後、人材は、下記の3タイプに分類される。
1.コンピューターに使われる人材
2.コンピューターと競争する人材
3.コンピューターにコマンド(指示)を出す人材
1.2.の人材は、コンピューターと競い合って安い賃金しか得ることができない。
3.の人材をどれだけ排出できるかが鍵になってくる。そのためには、新しいうねりをつくり出せるリーダーの育成が必要。
◇DeNAのプログラミング教育導入事例
DeNAの最高技術責任者が開発したビジュアルプログラミングでの授業を実施した。
武雄市では、2014年10月~2015年2月、全8回の授業を実施
授業を通じて、子どもたちに身に着けてほしかったこと
・アプリやゲームは自分で作れるものだと自然に考えられるようになること
・プログラミングを知ることで、より豊かな想像力を働かせることができるようになること
・それを楽しいと感じて、もっと学びたいと思ってもらうこと
導入時、担任の先生はプログラミング教科を取り入れることに後ろ向きだったが、実際にやってみると生徒たちは生き生きして課題に取り組み、100%の生徒が「もっとやりたい!」とアンケートに回答した。その反応をみた先生は「やってよかった。自分でも継続して教えたい」と言って、今も実際に教えている先生がいる。
ビジュアルプログラミングからのNEXTSTEPとして、
・コーディング
・グループワーク
・他校・他国との連携作業
・モノを動かすプログラミング
を考えている。
◇最後に
日本人の素養の高さにプログラミング教育が加われば、20年後きっと日本は変わる。
今すぐにでも小学校からプログラミング教育を導入する必要がある。
プログラミング教育においてのキーワード
・ひとにぎりのマーク・ザッカ―バーグ
・ITで何ができるのか発想
・ITを使うだけではなく、つくれる人
・コンピューターと競争するのではなくコマンドを与える
・創造する力
・コラボレーション
・パッションを伝える力
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以上、プログラミン教育の必要性を改めて実感することができる講演内容でした。
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